お前は知らない

朝の挨拶をどれ程喜んでいるのかを
返す言葉が震えないようにいかに努力しているのかを

休み時間の会話を
一言足りとも聞き漏らさぬようにしている事を

昼食を栄養と見栄えを考えて作っている事を


帰り道
質問に答えられる事を誇りに思っている事を
知らぬ視点に驚いている事を

共に過ごせる事を喜んでいる事を

交わせる言葉を大切にしている事を

触れる温もりに泣きそうになっている事

共に在れるだけで震える胸を 







お前は知らない










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